マスクは心身の健康に有害、なるべく外して生活しましょう
外国からのテレビ中継をみると、ほとんどマスクをしている人がいないことに気づきます。にもかかわらず日本のコロナ感染者数が世界一であることから、マスクの効果に疑問を感じている方も多いでしょう。マスクは必要なのでしょうか? また、心身にはどのような影響があるのでしょうか?
目次
感染防止効果はない
コロナの流行以前、マスクにウイルス感染を予防する効果はないというのが医学界の常識でした。それは、マスクの網目はウイルスの直径の300倍もあるために、ウイルスがほぼ素通り状態だからです。
コロナ以降、マスクの着用が推奨されるとともに、マスクの効果に関する調査が各国で行われましたが、効果があるという報告、無いと言う報告、マスクをしたほうが感染率が高いという3通りの報告が上がりました。
効果があるという報告でも、マスクをしない群との差は僅かに過ぎません。
コロナ以前から言われていたように、マスクに感染防止効果はなく、咳が出る人だけが着用すればよい、というのが正しいようです。マスクをやめても諸外国で感染が増えないこともそのことを裏付けています。
ウイルスゼロを目指さない
日本人がマスクを手放せなくなったのは、テレビの過剰報道により「ウイルスが少しでも体に入れば感染する」という間違ったイメージができたからかもしれません。
実際には最低数万個以上のウイルスが喉や鼻に付着しなければ感染は起きません。
唾液などに含まれる自然免疫がウイルスを無力化してしまうからです。免疫力の高い人ほど多くのウイルスを無力化するため、感染を防ぐ決め手は免疫力の高さなのです。
そして、免疫力を高めるためにはウイルスを徹底的に避けるよりも、少量のウイルスを常時体に浴びる状態が好ましいのです。
これは免疫学の常識なのにテレビで専門家が言わないことですが、無菌室のようなクリーンすぎる環境は免疫を弱くするのです。
運動不足が体を弱らせるのと同様に、クリーンすぎると免疫が働く余地がないため免疫力が弱くなるのです。
ウイルスゼロを目指してはいけません。 マスクがウイルスを防げないのは前述のとおりですが、そもそもウイルスを完全に防ぐ必要がないのです。
外から帰ったらうがいをし、口やのどが乾いたらお茶を飲めばウイルスは洗い流され数を減らします。残ったウイルスは自然免疫に任せれば免疫力も強化されます。
過剰に人と距離を取る必要はなく、飲食店のパーテーションも不要です。手指も水で洗うくらいがちょうどよく、頻繁なアルコール消毒は有害無益です。
マスクが健康に及ぼす害
マスクをしていると苦しい、疲れる、暑いという声を聞きます。
マスクが健康に良くないことは皆さん体感でわかっていると思います。
マスクをしていると呼気の一部を再び吸い込むことで体内の二酸化炭素濃度が上がり、体力が奪われ疲労しやすくなります。その結果免疫力も下がります。
また、動くと息苦しいために口呼吸になりがちで、口やのどが乾燥し唾液による自然免疫が働きづらくなります。マスクの効果に関する調査で、マスクをしているほうがかえって感染率が高いという報告があるのも免疫力低下が原因かもしれません。
日本小児科学会や米国疾病予防管理センターは、2歳未満の幼児がマスクをするのは危険であると注意喚起をしていますが、子供に有害なものは大人にとっても無害であるとは思えません。
子供はもちろん、大人の皆さんもマスクをなるべく外した生活を送ることをおすすめします。
子供の発達への悪影響
マスクは子供たちの精神や知能の発達に重大な悪影響を及ぼします。
2021年の米国ブラウン大学での調査によると、新型コロナ以前(2011〜2019年)に生まれた乳幼児の認知機能テストの平均スコアを100とすると、パンデミック中(2020、2021年)に生まれた乳幼児の平均スコアは78だったといいます。
このテストは幼児期の知能、コミュニケーション能力などを分析するテストであり、78というスコアは発達障害との境界線に近いレベルだそうです。
子供は大人の表情を見て感情を読み取ることでコミュニケーション能力を発達させます。また、口の動きを見ることで言葉を覚え知能を発達させます。
周囲の大人が顔の下半分をマスクで覆っているのは子供の精神や知能の発達を大きく妨げるのです。
アメリカではすでにほとんどの方がマスクを外していますが、日本ではまだです。3年近くにわたり周囲の大人がマスクをし続けている日本の子供たちの将来が心配です。
マスクを外すのはまず大人から
2022年6月に文部科学省は、登下校時や体育の授業中にはマスクを外すようにと全国の教育委員会に通知しました。
各学校でも登下校時はマスク不要と子供たちに伝えたはずです。ですが、今も大半の子供たちはマスクをして登下校しています。これはなぜでしょうか?
わたしは、周囲の大人がマスクをしているからだと思います。外してよいと言われても、先生や親や近所の大人が皆マスクをして歩いていれば、子供たちがマスクを外せるはずがないのです。
大人でさえ苦しいマスクを、子供たちがしていて苦しくないはずがありません。
子供は体も脳も発達段階にあり、大人よりも活動量が多く、呼吸を通してたくさんの酸素を体に取り入れる必要があります。また、友人や先生と話したり笑ったりし、顔の表情でコミュニケーションをとることで知能や情緒を発達させる必要があるのです。
子供たちの発達のためにも、大人が率先してマスクを外すべきではないでしょうか?
厚労省のホームページにも「季節にかかわらず屋外でのマスクは原則不要」と明記されています。まずは屋外でのマスクをやめてみてはどうでしょうか。