9月下旬よりオミクロン株に対応した新型コロナのワクチン接種が御殿場でも始まりましたが、接種すべきでしょうか?


私は、子供や若者はもちろんのこと、高齢者を含むすべての人が接種すべきではないと考えます。


その理由は

  1. ワクチンに感染予防効果がないこと
  2. 仮に感染しても重症化しないので接種の必要性がないこと
  3. ワクチンの頻回接種が健康に大きな害をもたらす危険があること


の3点です。それぞれについて2回に分け詳しく述べたいと思います。

目次

1,ワクチンには感染防止効果がない

接種開始前、ファイザー社はワクチンの有効率を95%と発表しましたが、実際に接種が進むと、接種したのに新型コロナに感染する「ブレイクスルー感染」が続出しました。

また、日本より早くワクチン接種を推し進めたイスラエルやシンガポールなどの国々では、一時期感染者が減少しましたが、その後かえって感染者が激増する「感染爆発」が起きました。

この感染爆発は世界有数のブースター接種率の高さを誇る日本でも起き、第7波においては感染者数世界一という不名誉な有様となってしまったことは、まだ周知のことかと思います。

そのため、国や厚労省も「ワクチンで感染が防げる」という当初の説明を続けることができなくなり、「ワクチンで重症化が防止できる」という言い方に軌道修正しています。

もはや、ワクチンで感染が防げると信じている人は少数派ではないでしょうか?

接種者のほうが未接種者より感染率が高い

感染が防げないだけではなく、接種をした人のほうが感染率が高いというデータも存在します。

そのひとつはイギリス保健安全保障庁が今年の3月に発表したもので、3回接種した人たちでは人口当たりの感染者数が、未接種者の約3倍になっているという驚くべきデータです。

人口10万人あたりの感染者数
年齢     3回接種群    未接種群
30〜39     2780人     747人
40〜49     2481人     651人
50〜59     1964人     520人
60〜69     1622人     382人

また日本ではワクチンの感染防止効果に関する厚労省のデータに改ざんがあったことが発覚し、その結果イギリス同様ワクチン接種者のほうが未接種者よりも感染率が高いことが明らかになりました。

かいつまんで説明すると、ワクチン未摂取の人は2回接種者や3回接種者に比べて感染率が高いというデータを厚労省は発表していました。

ところがこのデータの集計方法には、ワクチンの効果を高く見せかけるためのトリックが使われていたのです。

それは、担当者はPCR検査陽性者のワクチン接種の有無と、接種した日付を厚労省に報告するのですが、

接種を受けていても日付を覚えていない人を、厚労省は「接種歴不明者」として未接種者に繰り入れて計算していたのです。

その後集計方法の不適切さを国会で指摘された厚労省は、「接種歴不明者」を未接種者から除外し計算し直した数値を公表したのですが、それによると2回接種者と未接種者の感染率に変わりがないことが示されたのです。

しかし、「接種歴不明者」は日付は忘れたが接種を受けているのですから、本人の申告通り2回または3回接種者に振り分けて計算すべきであり、そのように計算するならば2回接種者も3回接種者も未接種者より感染率が高くなるのです。

このデータの改ざんが明らかになると、御殿場市の無線放送も「ワクチン接種者の感染率は低いので早めの接種をお願いします」という呼びかけをやめ、「希望する方は早めの接種をお願いします」という言い方に改められたのです。

このように従来株に対するワクチンはかえって感染率を上げてしまう「欠陥商品」であったのですが、オミクロン対応型になれば感染防止効果が期待できるのでしょうか?

残念ながら全く期待できないと思います。それどころか自然免疫を抑制することでコロナだけでなく他の様々な感染症にもかかりやすくなる可能性が高いと言えます。

この点については次回説明したいと思います。

2,重症化しないので接種の必要がない

ワクチン接種をおすすめしない理由の2つ目として、オミクロン株は重症化しないので、もしワクチンに効果があったとしても接種の必要性がない、ということがあげられます。

現在、欧米を始めとする世界の大半の国でコロナに対する特別な対策を取らなくなり、ワクチンを打たずマスクもしない、という状態になっている理由の一つがオミクロン株の重症化率の低さにあります。

実は、重症化率という点で言えばデルタ株までのコロナも、厚労省の発表よりも実際の重症化率はかなり低いのが実態でした。

それは、誤嚥性の肺炎や持病の悪化など他の病気で重症になった患者さんがPCR陽性だった場合もすべてコロナの重症者として集計していたり、あるいは国からの補助金をもらう目的で、重症でない人を重症者用のベッドに入院させる病院があったからです。

オミクロンになり重症化率はガクンと下がりましたが、集計方法は以前と同じですので実際の重症化率は発表よりも更に低く、インフルエンザ以下であることは間違いありません。

オミクロンは普通のノド風邪

なぜオミクロンは重症化しないのでしょうか?

それは、デルタ株までのコロナは血管壁の細胞に感染して血栓(血のかたまり)を作るタイプのウイルスであったのが、オミクロンはノドの粘膜に感染する普通の風邪のウイルスに変化したからです。

これは、テレビなどに出演するほとんどの専門家が言わないとても大切なポイントです。

デルタ株までのコロナは血管壁の細胞などの表面に存在するACE2というタンパク質に結合し感染したので血管の中で血栓を作ることがあり、

これが肺の血管をつまらせると間質性肺炎という特殊な肺炎を起こし呼吸困難を生じさせたり、脳の血管をつまらせると様々な後遺症を引き起こしていたのです。

新型コロナ以前から日本にはコロナ型の4種類の風邪ウイルスが存在したため、ほとんどの人が新型コロナに対しても一定の免疫力を持っていました。

そのため新型コロナが流行しても欧米に比べ重症化率や死亡率は非常に低かったのですが、高齢者や持病で免疫力が落ちている方にとってはある程度の危険性があるウイルスでした。

しかしオミクロンに変異し通常のノド風邪のウイルスになり、血栓を作らなくなったために高齢者や持病のある人にとっても危険性は普通の風邪とまったく変わらなくなったのです。

ただし病院や介護施設などで、寝たきりやそれに近い生活を送っている方は普通の風邪に感染しても命を落とすことがあります。

日本では年間10万人の方が肺炎で亡くなりますが、その多くは寝たきりの高齢者の風邪が悪化して肺炎になったものです。

ただし、いままでの風邪をワクチンで防ぐことができなかったように、オミクロンもオミクロン対応型ワクチンを接種しても防ぐことはできないでしょう。

また、風邪で命を落とすくらい免疫力の低下した人は、ワクチンにより命を落とす危険性もかなり高いと思われるので接種はしないほうが賢明です。

この点については次回の記事でもう少し詳しく説明したいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。