マサコ アーントによるPixabayからの画像)


5月8日に新型コロナが5類感染症に分類変更され、今後は特別な病気として取り扱われないことになります。


諸外国に比べ遅い決断ではありますが、ようやくコロナ以前の日常が戻って来そうです。


しかし、今後新たな感染症が流行する恐れもあり、今回の新型コロナという感染症や取られた対策の是非について総括しておくことは大切なことだと思います。

目次

ウイルスの被害はわずかだった

コロナが始まった頃、武漢でのショッキングな映像が繰り返し流され世界中の人が恐れを感じました。

正体不明の病気ということで、厳しい対策が行われたのは初期の段階では適切なことだったと思われます。

しかしその年の夏頃には新型コロナは日本にとって、さほど恐ろしい病気ではないことが統計上の数字からわかって来ました。

しかしマスコミは不安をあおり続け、諸外国が次々と規制を撤廃する中、日本政府は当初の厳しい対策を取り続け3年もの時間が経過しました。

新型コロナは日本人にとって本当に危険な病気だったのでしょうか?

亡くなったのはごく少数

感染症は衛生状態や気候や免疫の有無が影響するため、国によって被害が大きく異なるのが普通ですが、新型コロナも死者が多く出た国もあれば、ほとんど出なかった国もあります。

被害の大きかったのは欧米を中心とする白人国家であり、それ以外のほとんどの国は日本も含めて亡くなった方はごく少数です。

しかしマスコミが大騒ぎしたので、日本でもたくさんの死者が出たと多くの人が思い込んでいます。

厚労省の発表では日本では3年間で7万人超の方が亡くなったことになっています。

しかしこれは、癌や老衰などコロナ以外の原因で亡くなっても、PCR検査が陽性ならばコロナ死に含めるという方法で集計された数であり、交通事故で亡くなったのにPCR陽性であったためにコロナ死に繰り入れられた例もあります。

厚労省発表の7万人のうち、コロナが実際の死因であったのは多めに見積もって1万人程と推測されます。

さらに亡くなった方のほとんどは、病院や老人ホームで寝たきりかそれに近い状態で過ごしていたいわゆる「虚弱な高齢者」であり、自宅で生活していた「普通の高齢者」で亡くなった方はごくわずかです。

寝たきりに近い「虚弱高齢者」はコロナ以前も風邪から肺炎になり亡くなることが多く、コロナのために、本来は死ななくて良い人が亡くなったケースは日本では極めて稀であったと言えます。

なお、別の死因で亡くなってもPCR陽性ならばコロナ死とする集計方法は、WHOの指針に従ったものであり諸外国の死者数もこの方法で数えられたものです。

コロナで大きな被害が出たとされる欧米諸国も、実際の死者数は発表よりかなり少なかったのが実情です。

感染者数は無意味な数字だった

コロナ以前、感染症の統計は症状があり検査で陽性になった人の数を「患者数」として公表していました。

新型コロナではPCR検査で陽性になれば無症状の人でも「感染者」になり、その増減で日本中が一喜一憂しました。

しかし無症状の感染者の存在は、検査を受けていない人の中にも感染者がいることを示しており、発表される感染者数はなんの意味もない数字だったわけです。

そのため検査数を増やせば感染者も増えることになり、無料のPCR検査センターを多数設置した東京都などで感染者数が大きく膨れ上がる結果となりました。

日本では多い年には1000万人のインフルエンザ患者が出ますが、無症状の人にPCR検査をすれば感染者数はその数倍に膨れ上がることでしょう。

このように意味のない「感染者数」という数字を報道し続けることで、多くの国民が不必要な不安を抱くことになりました。

後遺症の誇大報道

デルタ株までの新型コロナには特有の後遺症がありました。

頭の中にモヤがかかったようにぼんやりして物事が思い出せないブレインフォグなどが一例ですが、これらはデルタ株までのコロナが血管壁で炎症を起こし血栓(血のかたまり)を作るタイプのウイルスだったからです。

血栓が脳や肺や心臓などの血管を塞いだために一部の人にこれらの後遺症が出たのです。

ちなみに間質性肺炎という特殊な肺炎も血栓が原因です。

オミクロンに変異して新型コロナは血栓を作らなくなりました。オミクロンはノドや鼻の粘膜に感染するノド風邪ウイルスだからです。

オミクロン以降も現れる後遺症は、体のだるさや長引く咳、鼻や喉の不調など従来の風邪の後遺症でも見られたものです。

しかしマスコミに登場する専門家は「若者でも後遺症が残ることがあるからワクチン接種を」と呼びかけ続けました。

ワクチンで金銭的利益を得る立場にいる人が、国民の不安をあおって自分の利益を追い求める発言をしたと思われます。

また、デルタ株までのコロナ後遺症も9割の方は数ヶ月で回復していたのですが、その事が報道されることはほとんどなく、テレビが後遺症の不安をあおり続けたのは偏った報道であったと思います。

新型コロナはこんな病気だった

新型コロナ以前から、東アジアには4種類の土着の風邪コロナウイルスが存在します。

そのうちの1つは、新型コロナと同じく血栓を作り間質性肺炎を起こすタイプのウイルスで、日本人の大半はこのウイルスに感染した経験があると思われます。

今回の新型コロナは、コロナ型のウイルスに対する免疫のない欧米諸国ではある程度の被害を出しましたが、日本など多くの国ではほとんど被害が出なかったと言えます。

これは「交差免疫」と言い、土着の風邪コロナに対する免疫が、遺伝子構造に共通部分のある新型コロナに対しても働いたからです。

しかし、PCR検査で感染者数を膨らませ、コロナが死因でない人を死者に繰り入れ、軽症者がほとんどなのに例外的な死者や重症者ばかりマスコミが取り上げることで、命を脅かす危険な感染症が流行していると日本人の大半が思い込まされた、これが今回の新型コロナという病気です。



さて、次回は行動自粛や3密回避、消毒やマスクと言った感染症対策はどの程度効果があったのかについて検討してみたいと思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。