来る11月9日日曜日に、御殿場市民会館2階和室で無料のマッサージと鍼灸のイベントを開催します。


対象となる方は御殿場市民あるいは御殿場に通勤や通学をされているすべての方で、ご予約は不要です。


会場には被災地復興支援のための募金箱が設置されますが、寄付は任意ですので入れても入れなくても大丈夫です。

お時間のある方はぜひいらしてください。私は当日はマッサージを担当いたします。

目次

第48回無料治療奉仕会のご案内

御殿場鍼灸マッサージ師会と無料奉仕治療

御殿場鍼灸マッサージ師会は、江戸時代より続く大変歴史のある団体で、現在は私が会長をさせていただいています。

無料治療奉仕会は、約50年ほど前から御殿場市内各地区を巡回する形で毎年一回行っており、コロナで中止した年があったため今年が48回目になります。

社会福祉協議会や御殿場市長寿福祉課のご支援をいただいて行っているイベントですが、「なぜ無料なのですか?」という質問を社会福祉協議会の担当者さんからもいただきました。
そこで、そのことについて簡単にご説明いたします。

なぜ無料でマッサージを行うのか

*写真は市民交流センターふじざくらで9月に行われた「御殿場市ふれあい広場」での無料マッサージ

無料奉仕治療を始めた50年前は、御殿場鍼灸マッサージ師会の会員の多くは視覚障害者でした。

当時、会の理事をしていた秋山先生(故人)が総会で
「我々は障害があるが職業を持ち社会に参加して生活していける。これも地域の皆さんのおかげである。皆さんへのご恩返しとして普段マッサージを受ける機会のない方に無料でマッサージを受ける機会を提供してみてはどうか」と提案したことがきっかけです。

第一回の無料奉仕会は市内の老人ホームで入所者さんを対象に行われ、市長さんもお見えになり開会のご挨拶もいただき、多くの入所者さんに喜んでいただいたそうです。

翌年からは市内を6地区に分け、各地区の公民館をお借りし、地区の高齢者を対象に無料奉仕を続けてきました。
6年かけて各地区を順番に回るという形で、「6年後までお元気でいて、またきてくださいね」と声をおかけしたものでした。

その後、年齢の枠を取り払い、地域のどなたでも来ていただけるイベントとし、今年は地区の枠も取り払い市内のどなた様でも来ていただけるイベントとしました。

現在御殿場鍼灸マッサージ師会の会員の大半は健常者(視覚障害のない者)ですが、地域の方にご恩返しをしたいという先輩方の意思を受け継ぎ無料奉仕治療を続けています。

国家資格を持ったマッサージ師によるマッサージ

無料奉仕治療を続けているもう一つの理由として、あん摩マッサージ指圧師の免許を持つ治療者による”本物のマッサージ”を多くの方に経験していただきたいという思いもあります。

近年マッサージ師の不足を背景に「もみほぐし」や「整体」という看板を掲げた国家資格を持たな方によるマッサージの施術所が増えています。

資格を持たなくても勉強をし研鑽を積み真面目に治療に取り組んでいる方もいるのでしょうが、短期間の講習を受けただけで医学的知識に乏しく技術も未熟な施術者も多く見られ、そのような施術により健康被害を受けた方もいるという残念な現状もあります。

専門校で解剖学、生理学、病理学などの医学知識とマッサージの技術を学び、国家試験に合格した資格保持者によるマッサージを多くの方に経験していただき、健康管理に役立てていただきたい。そのような願いもあって無料奉仕治療会を続けさせていただいております。

多くの方のご来場をお待ちしております。