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肩こりと心理セラピー

心理セラピーが肩こりに有効?

前回に続き肩こりのお話しです。
肩こりを訴える方の中に「気がつくと肩に力が入っている」という方がいます。
そのような方の大半は頑固な肩こりに悩まされており「どこで治療を受けてもすぐにコリが戻ってしまう」といいます。

「気がつくと肩に力が入っている」とはどういう状態でしょうか?
それは、無意識のうちに周囲を警戒し緊張している状態です。
医学的には、精神的な緊張感が自律神経を緊張させ、無意識のうちに体に力を入れている状態です。
治療により肩がほぐれても、緊張感が続けば再び体に力が入るので、すぐにまた肩がこってしまうのです。

このようなタイプの肩こりには心理セラピーがおすすめです
コリの原因である緊張感を緩めることが、肩こりの根本的な改善につながるからです。

心の深いところが「危険」と判断している

ところで、肩に力が入るのは「緊張感」だけが原因ではありません。不安、怖れ、焦り、怒りなどの感情も自律神経を緊張させ肩に力の入った状態を作ります。ですからストレスが原因で生じる肩こりに共通する話としてお読みください。

ところで、体をこわばらせコリを生む「自律神経」とはどんな神経でしょうか?
かなりおおまかに説明すると、周囲が安全な時には体をリラックスさせ、危険なときには体を緊張させる神経です。体が緊張すると筋肉に力が入り、心臓の鼓動が早くなり呼吸が浅くなります。敵と戦ったり逃げたりする態勢を整えているのですね。
緊張するとドキドキしたり息苦しくなったりするのはそのためです。

そして、周囲が安全か危険かという判断は心の深い部分、普段私たちが自分で認識することの出来ない「潜在意識」と呼ばれる部分がおこなっています。
私達の心の深い部分には安全か危険かを見張る警報機があるのですね。

ちなみにこの場合の「危険」というのは、身体的な危険に限りません。
怒られてしまう、恥をかいてしまう、あるいは収入がなくなってしまう、など様々な意味での「危険」という判断を潜在意識はしているのです。
この判断は一瞬のうちに行われるので、自分では判断が行わたことにも気づきません。
ただなんとなく緊張する、体がこわばる、焦りを感じるなどの感覚として感じられるのです。

この、潜在意識の「安全か危険か」という判断が適切であれば、緊張すべき時だけ緊張し、それ以外はリラックスして生活を送ることができます。
しかし多くの方の潜在意識は必要以上に「危険」という判断をしやすくなっており、頭では大丈夫だとわかっていても体がこわばったり、緊張しなくてもよい場面でも緊張したりします。
「気づくと肩に力が入っている」という方の潜在意識は、そのような傾向が比較的高いのかもしれません。

「上司が変わってひどい肩こりが出た」

では、心理セラピーはどのように肩こりの解消に役立つのでしょうか?
実例を上げてみます

職場で配置替えがあり、部下のミスを厳しく指摘する上司が赴任してきてからひどい肩こりに悩まされるようになった女性の例です。
一日中続く肩こりで特に仕事中がひどいということなので、仕事の場面をイメージしてもらうと「肩に力が入ってくる感じがする」といいます。
その、肩に力が入ってくる感じに意識を向けていてもらうと「ミスをして上司に怒られそうな気がする」とおっしゃいます。
その感じに意識を向けていると、「この緊張感は子供の頃からたびたび感じていたものだ」とおっしゃいます。
子供の頃からたびたび感じていたな、ということに意識を向けていてると、その緊張感はスーッと緩んでいき、肩のこりもなくなってしまいました。

この方は、セラピーを受ける以前に鍼の治療を受けていたのですが、治療をすると楽になっても会社に行くとまた緊張してコリが戻るということを繰り返していたのですが、このセラピーのあと完全に肩こりから解放されました。
また、仕事中の緊張感も緩み上司の目もあまり気にならなくなったそうです。

心理セラピーと肩こり

私たちは通常ストレスに直面した時、なんとかしようと頭のなかであれこれ考えが湧いてきてその考えに飲み込まれた状態になりますが、セラピーでは湧いてくる考えを一旦わきに置き、体に現れる感覚や感情に意識を向けていきます。
感覚や感情に意識を向けていると、この方のように「この感覚は子供の頃から感じていたものだ」ということに気付くことがあります。
子供の頃の記憶が出てきて、その感覚がどのようにして自分のなかで生まれてきたのかがわかることもあります。

例えば、失敗したときに厳しい父親に大声で怒られるという経験を何度もしていたのかもしれません。
そのために年長の男性の前でミスをすることは、この人の潜在意識にとっては「危険」なことになっていたのかもしれません。

このように、潜在意識からの「緊張」「焦り」「不安」「怒り」などの警報は自分を守るために生まれてきたものなのですが、力の弱い子供の頃には役に立っていたものでも、大人になったいまでは過剰な緊張や不安をもたらす重荷になっている場合が多いのですね。

セラピーにより潜在意識からの過剰な警報を緩めると、肩こりが楽になるだけでなく、緊張や不安、焦りなどから解放されることで仕事の効率も上がり、ミスも少なくなるということもよくあります。
肩こりに悩まされている方、あるいは緊張や不安、焦りなどを普段から感じている方はご相談くださいね

心理セラピーについてはこちらのページで詳しく解説しています。よかったらお読みください

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