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自分の気持ちに耳を傾ける②

気持ちを抑え込み紛らわせるわけ

落ち込んだ時、不安な時、苦しい時、自分の気持に耳を傾けることが
心を楽にするための大切な一歩であることを前回お話しました。

しかしたいていの場合私たちは「もっとがんばれ」と自分を叱咤激励したり、自分や他の誰かを責めてみたり、気を紛らわせて忘れようとしたりして、自分の気持に耳を傾けるということをしません。

なぜなのでしょうか?

ひとつは、私たちのほとんどは、自分の気持に耳を傾けることではなく、気持ちを抑え込むことを両親から教わってくるからです。
あなたが悲しくて泣いていた時や悔しくて怒っていた時に、「いまどんな気持ちなの?」と聞いてくれるのではなく「そんなことでメソメソしないの」とか「言うことを聞きなさい」などと怒られた経験があるのではないでしょうか?

そのような経験の繰り返しを通して自分の気持ちに耳を傾けるのではなく、気持ちを抑え込んだり紛らわせたりする習慣を私たちは身に着けてきたのです。

もう一つの理由は幼少時には不安や恐れ、悲しみなどの感情をあまりにも強く感じると、体や心が未発達なためその感情を受け止めることが出来ず、心の奥深くに抑え込むことでしか自分をまもることが出来なかったからです。(そのような経験をトラウマと呼びます。)

そのようなわけで私たちは、自分の気持ちを抑え込み見ないようにするのが当たり前になっていますから、自分の気持に耳を傾けるときにはコツが必要になります。
そのコツとは体の感覚に意識を向けることです。

本当の気持ちが見えない理由

心が苦しい時、その苦しい気持を抑え込み紛らわせるのは頭の役割です。
苦しみを感じると、すぐに私たちの頭の中は思考でいっぱいになります。

あれこれと解決策を探したり、「もっと頑張れ」とか「あいつのせいだ」とかいろいろな考えが頭の中に浮かびます。

考えはまた次の考えを呼び、頭の中は思考だらけになります。

そして、その思考にもとづく別の感情が生まれてきて、もとからあった感情、つまりあなたの本当の気持ちが見えなくなるのです。

例えば、あなたがやりたいことがやれなくて、心の深いところで悲しみを感じていたとします。
すると頭の中では「子供がうるさくするからだ」「夫が用事をいいつけるせいだ」などの思考とともに怒りの感情が生まれてきて、本当のあなたの気持ちである「やりたことがやれない悲しみ」を見えなくしてしまうのです。

あなたが耳を傾けるべき”本当の気持ち”は「やりいことがやれない悲しみ」であり、後から出てきた「家族に対する怒り」ではありません。

ですから心の深くにある”本当の気持ち”に耳を傾ける時には、頭の中の思考に少しおとなしくなってもらう必要があります。

そのための方法として有効なのが、体の感覚に意識を向けることなのです。

体の感覚に意識を向ける

心と体は一つのものです。
体の感覚に意識を向けると、自分のほんとうの気持ちに気づきやすくなります。

また、感じることと考えることは同時にはできないので、感じることに集中すると思考はおとなしくなります。

やり方の一例を書いてみますね。

  1. 楽な姿勢で椅子に座ります。両足の裏が、床に着いている感覚に意識を向けます
    感じずらい場合は踏みしめてみたり、立ってみたりします
    それでも感じづらいときには「感じづらいんだな」ということに意識を向けます

  2. 太ももの後ろ側やお尻がイスに着いている感覚に意識を向けます
    感じづらい場合は1と同様に「感じづらい」という事に意識を向けます

  3. 腰や背中がイスの背もたれに触れている感覚に意識を向けます
    どのあたりが触れているでしょうか?
    どんな感覚があるでしょうか?

  4. いま起きている自分の呼吸に気づいてみます
    どんな呼吸が起きているでしょうか?
    ゆったりとした呼吸でしょうか? それとも浅い呼吸でしょうか?
    いま起きている呼吸を変えようとせずに、ただ呼吸に気づいてみます。

    途中で思考が湧いてきた場合には、無理に止めようとはせずに、湧いてきた思考に気づいて一旦脇に置き、もう一度呼吸に意識を向けます。

  5. このようにして体の感覚や呼吸に意識を向けていると、頭の中で渦巻いていた考えが静かになったり、ゆっくりになってきます。

    そうしたら、あなたが苦しんでいることに意識を向けて、「どう感じているの?」「どんな気持ちがあるの?」など、あなたのしっくり来る言葉であなたの気持ちを自分自身に聞いてみます。
    親しい友人に問いかけるように優しく自分に問いかけ、答えを急がずしばらく待ってあげてください。
    考えるのではなく、感じようとしてみてください。

 

  1. あなたの本当の気持ちは、言葉で浮かんでくることもあれば、体の感覚として感じられることもあります。イメージ(映像)として浮かんでくることもあります。
    どんな気持ちが浮かんできても、そういう気持ちがあったんだということを認めてあげてください。
    そして、友人の苦しみに共感してあげるような態度で、その気持と一緒にいてあげてください。

 

自分の気持ちに気づき、その気持と一緒にいると、苦しい感じがゆるんできたり、気持ちが変化したりすることがあります。
もし少しでも楽な感じが感じられたら、その楽な感覚やゆるんだ感覚をしっかりと感じてあげてください。
そして、まだ残っている苦しさやつらい思いがあれば、「そういう気持ちがあったんだね。よーくわかった」と声よをかけてあげて終わりにします。

 

苦しい気持ちをなくそうとするのではなく、大切な友人に寄り添ってあげる時のような優しさで、自分の心の奥にある気持ちをわかってあげて、寄り添ってあげることが大切です。

 

出てきたどんな思いにも寄り添うというのは、カウンセリングや心理セラピーにおいても最も大切な姿勢であり基本となるテクニックです。

自分の気持ちに耳を傾けるというのは、本当の自分を理解して受け入れる事です。
そして、自分を理解し受け入れたときにあなたの心のなかに癒やしが起こるのです。

落ち込んだとき、不安なとき、苦しいとき、いままではその気持を紛らわせたり抑え込んだりしてきたかもしれません。
ですが、そのやりかたでは楽にならなかったのではないでしょうか?
もしよければ、ここに書いたことを参考に自分の気持ちに耳を傾けて寄り添ってあげてみるのはいかがでしょうか。

 

あおば治療院で行っている心理セラピーも、あなたの中にある本当の気持ちに気づいて寄り添うことを基本としたセラピーです。

私達は自分の気持ちを抑え込むことに慣れすぎていて、自分の気持ちに耳を傾けようとしてもよくわからないこともあります。

また、出てきた気持ちに抵抗感があって上手く寄り添えないこともあります。

心の苦しさの原因がトラウマにある場合、感情が大きすぎて手に負えないこともあります。

そのようなときにはセラピストともにセラピーを行うことが役に立ちます。
ぜひご相談くださいね。

 

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