体の使い方の問題
運動不足
運動に2つの大きな健康効果があります。
ひとつは、体の中のエネルギー循環を良くすること
もうひとつは、体や心が使うエネルギーを作り出すことです
体のエネルギーが巡らなくなるとコリや痛みが出てきます。デスクワークの長い人の肩こりや腰痛は主にこのタイプです。
また、エネルギーが巡らないと精神的な緊張感、不安感、焦りなどが生じてきます。
エネルギーのめぐりが悪いと体は硬くこわばります。
体がこわばると、心ものびやかではいられないのです。
私達の体や心のエネルギーは、呼吸を通して取り入れた新鮮な空気と、飲食物を消化吸収して取り出された栄養素から作り出されます。適度な運動をすると肺や横隔膜、胃や腸などの働きが活性化され体にエネルギーが満ちてきます
また、筋肉が動くということは、体がエネルギーを使うということです
エネルギーが使われれば、体は新たなエネルギーを作り出しますが、
エネルギーが使われなければ、体はエネルギーを作り出しません。
すると、だるさや気分の落ち込みも出てきます。
体がだるいのに休んでもちっとも良くならないという人がいます
多くの場合、そのような時必要なのは休息ではなく運動なのです。
過労:体の使いすぎ
運動不足とは逆の、使いすぎたことによる痛みやコリも人体にはよく見られます
使い過ぎによる痛みやコリは、全身性のものもあれば、
腰だけ、足だけ、手首だけなど局所の使いすぎによるものもあります
このような痛みやコリは筋肉や関節の問題と思われがちですが
背景に精神的な問題が絡んでいることもあります
同僚に比べて一人だけ仕事をたくさん抱えている人
家族はのんびりしているのに、休む間もなく家で動き回っている人などです
それが当たり前になっていたり、そうしないとならないと思いこんでいたりしますが
本当にそうでしょうか?
そんなに頑張らないでも問題なく生きている人もいるのではないでしょうか?
どうしてあなただけ頑張らなければならないのでしょうか?
それをやめたらどうなってしまうのでしょうか?
そのあたりをOST(身体心理セラピー)でいっしょに見ていくと、勘違いや思い込みに気づき
不要な怖れから解放され、もっと楽に生きられるかもしれません。
姿勢の悪さ
整体などでは背骨の歪みがあらゆる病気の原因になる、と説明されることもあるようですが
中医学やインド医学でも背骨に沿ってエネルギーの流れる大きなルートがあると考えられており
姿勢が悪いことは体のエネルギー循環に影響を及ぼし、体調不良の原因になります
姿勢は意識することで改善できる場合と、そうでない場合があります
内臓機能の乱れが姿勢不良の原因になっている場合は、背筋を伸ばしていようとすると、とても疲れるので、意識して姿勢を改善することが困難です。
このような場合は中医鍼灸による治療で内臓機能を調整することが効果的です