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頭から離れない考え

思考の2つの性質

考えると嫌な気分になるから考えないようにしよう、とか
考えてもしょうがないから忘れよう
などと思っても、頭から離れない考えというものがあります。

いっとき考えるのをやめても、気づくとまたそのことを考えていて、
ドキドキしたり食欲をなくしたりして体調まで悪くなることもあります。
嫌な考えというのは、どうして頭を離れないのでしょうか?

専門家によると私たちは平均して毎日1万回も何かを考えるのだそうです。
1万回、すごい数ですよね!
そしてそのほとんどは無意識に頭に浮かんでくる考えで、意識しておこなう思考はほんの一部に過ぎません。
私たちの頭の中は、浮かんでは消えてゆく雑多な考えに埋め尽くされているのです。

「考え」については、知っておいて欲しいことが2つあります。

1つは、浮かんでくる考えを止めようとすればかえって強くなるということ
もう一つは、考えは悪い方向に向かう性質があるということです。

まず1つ目ですが、私たちの頭には常に何かの考えが浮かんできますが、それは止めることが出来ません。
あなたが意識してやっていることではないからです。
意識してやっていることであれば、止めることができるはずです。

例えば、雑巾がけや皿洗いなどの仕事は、やめようと思えばやめられます。
ですが、考えは自動で湧いてくるので、止めようと思っても無理なのです。

湧いてくる考えを止めようとすることは、呼吸を止めることに似ています。
無理に呼吸を止め続けたらどうなるでしょうか?
より強く荒々しい息で、体は呼吸を再開するのではないでしょう?

同様に、「考えないようにしよう」と決めたり、
「そんなふうに思ってはいけない」などと自分の考えを抑え込もうとすると
かえってその思いは強くなるのです。

2つ目の、考えは悪い方向に向かう性質があるということは
心配事をした時に、ほとんどの方が経験済みなのではないでしょうか。

心配を続けていると、心配事はどんどん大きくなり、およそ起こりそうにもないことまで頭に浮かんできて、居ても立っても居られない気持ちになってくるものです。

私達の思考というのは、もともと危険を避けるために発達してきたものなので
頭の中には、自分にとって都合の悪い想像が浮かびやすいようにできているのです。

特に無意識に考え続けている場合にこの傾向が強くなります。
論理立てて考えれば、そうなる可能性はまずない、と思えるようなことを
ぼんやり考え続けているときには、いつまでも心配していたりするのです。

本当の気持ちに意識を向ける

考えの2つの性質から、頭から離れない嫌な考えに対しては、
抑え込もうとするのもよくありませんし、
そのことを考え続けるのもよくないことがわかります。
では、どうすればよいのでしょうか?

わたしは、浮かんでくる考えの裏にある「本当の気持ち」に目を向けることをおすすめします。

私たちの頭には毎日1万もの考えが浮かんでは消えます。
そしてそのほとんどは印象に残りません。

それなのに、ある考えが繰り返し浮かんできて私たちを苦しめる時には
その考えの背後に何らかの強い感情がある時です。

その感情とは、恐れや悲しみや惨めさなどの、
私たちができれば感じたくないと思っている感情です。

感じたくない感情が私たちの中にフッと浮かんでくる。
すると、その感情が引き金となって私たちの頭のなかで考え事が始まるのです。

私たちの頭に浮かぶ考え事を見てみると、
その感情の原因となった出来事をなんとか解決しようとしたり、
誰かを心のなかで責めていたり、
あるいは自分で自分を責めてみたり、
他のことを考えて気を紛らわせようとしたり、
といったことが多いようです。

これらの考え事を続けても、解決策も出てこなければ、心も楽にならないことは
皆さんよくお分かりかと思います。
考えても解決しないから、ずっと考え続けているのです。

でも、考えることにもひとつだけメリットがあります。
それは、考えることで心の奥にある感じたくない感情から目をそらすことができることです。

私たちは考えることと感じることの両方にエネルギーを注ぐことが出来ません。
だから考えている間は、感じたくない感情をスミの方に追いやることができるのです。

追いやることは出来ますが、その感情は無くなりません。
無くならないどころか、追いやられた感情はあなたにわかってほしくて何度も何度も顔を出すのです。
そして、そのたびにあなたはまた考え事を始めるのです。

また、心の奥にある感情を考えることでスミの方に追いやったとしても、
考え事が、不安や焦りなど、別の不快な感情を作り出すのでいい気分でいることはできません。

この繰り返しをやめて、あなたの心の奥にある「本当の気持ち」に目を向けて見てはどうでしょうか?
本当の気持ちに目を向けてみると、それは考え事をしていた時に感じていた感情とは、全く別の気持ちであることがよくあります。

そして、その気持にあなたが目を向けて、そういう気持ちがあったことを受け入れてあげた時、あなたの頭から離れなかった嫌な考え、苦しい考えは力を失って弱くなってゆくのです。

心の奥にある本当の気持ちに意識を向けるには、体の感覚に意識を向けることが入り口となります。
具体的な方法は、ブログの中のこちらの記事に書いてあります。
よかったら読んでみて下さい。

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